★焼鈍し(やきなまし)とは?なんなん?

★焼鈍し(やきなまし)とは?
【霞桜シルバーバングルの修理その2】にも出てきた、焼鈍し(やきなまし)について少し説明します★
簡単に言うと、目安として地金が赤くなる程度に、適度な熱をバーナー等で地金全体に加えて、
銀等の材料を軟化させ、粘り気をもたせ、曲げたり伸ばしたりする作業をしやすくする工程の事をいいます。
なましは、シルバーアクセサリーだけでなく、金やプラチナ等のアクセサリー・ジュエリーを制作する際も、必ず行う作業です。
シルバー、金、プラチナ等の素材をハンマーで叩いたり、伸ばしたりという作業をすると、地金がぎゅっと締まって硬くなります。
そうすると、地金を曲げたり、伸ばしたりする作業がしずらくなります。
そのまま「なまし」をせずに、作業を続けると、地金にひびが入ったり、割れてしまう事があります。
そうなる前に、出来るだけマメになましを入れながら作業をします。
例えば、下の画像の様な銀角棒を作る場合、

銀角棒を焼鈍し(やきなまし)
- 銀を溶解する。(溶解する地金は、ロウ付け個所のあるものはシルバーの質が悪くなるので、出来るだけ使用しない方が良いです。)
- 溶解した銀の塊をハンマーで叩いて締め、四角形の棒状にする。
- 硬くなった銀をなまし、軟化させてから、更に叩いて素材を締めていく。

シルバーの溶解

溶解したシルバーの塊をハンマーで叩いて締める
この作業を何度も繰り返していく事で、地金の密度が増し、更に締まっていきます。
この工程を適数回行い、その後、角溝のローラーで好みの大きさの銀角棒・銀角線を形成していきます。
角溝のローラーで、徐々に銀角棒を伸ばしていく際も、なるべくマメに「なまし」を入れつつ行います。
面倒だからといって、あまり「なまし」を入れないで伸ばしていくと、地金が割れたりと、良い銀角棒が出来ません。
でも、面倒くさくなってやってしまいがちです。(^^;)
和柄シルバーネックレス【霞桜ネックレス】や、【流蓮ペンダントトップ】を制作する際の、表面の透かし彫りを施した銀板と、
裏面の銀板の間に挟んでロウ付けする銀角線は、この様な作業によって、ひとつひとつ作られています。
詳しくは、霞桜ネックレスが出来るまでをご覧ください。
和柄シルバーネックレス【霞桜・竹・月見兎・菊】の間に挟む革(皮)の種類によって、
厚みも変わってくる為、それによって少しずつ銀角線の太さも変えています。