復活しました!17年前の結婚指輪
かれこれ約一年前の、昨年の5月頃の事・・友人から、いつでもいいからなんとかしてくれと預かった指輪がありました。過去のブログにも書かせて頂いているのですが・・・。
その友人とこの間久しぶりに会った時、「ね~あの指輪どんな感じ~?」と聞かれ・・。ん?あの指輪・・「あ!」( ゚Д゚)
いや、忘れてないですよ!ただ、いつでもいいから~って言われてたので、ついつい後回しになってしまって・・。すまん友人。。。
それがコチラ!
そう、このボッコボコに殴られたお顔(笑)の様な指輪は、かれこれもう17年前に友人の為に制作した結婚指輪です。
本当はコレ、プラチナでダイヤのハーフエタニティリングっぽい感じの仕上がりだったのですが、全く面影がございません。( ;∀;)
はじめ見た時にはあまりの変わり様に、自分が制作した指輪だという事に気が付きませんでした。(笑)
「もうサイズは全然合わない(入らない)し、ダイヤも地金が潰れて埋まって見えなくなっちゃってるし、も一回コレどうにかして欲しいんだけど~(;´д`)」との要望でした。
彼女のお父さんは早くに亡くなってしまっていて・・そのご両親の指輪を頂いて、それを溶かして地金として制作した指輪なので、彼女としても思い入れのあるこの指輪を、もう一度復活させたいという気持ちはよく判ります。
なので私としてもどうにかしてあげたいのですが・・この潰れてさらに埋め込まれたダイヤを取り出す事がとても困難だった為(リング裏側に穴もあいていない)、もうこのままダイヤごと溶解してしまって、全く別のリングとして復活させる事にしました~。
友人もそれで頼む!との事。「アタシ(友人)の好きそうな感じでやっちゃって~。」だそうです。(笑)
じゃあまあ、イイ感じにやらせて頂きましょう!
どちらかと言うと彼女は、キラキラして素敵な~とかよりは、無骨な感じというか、味のある雰囲気を好む傾向にあると、20年来の付き合いの私としては思っていて。
あのナントカ(思い出せない)っていうブランドの指輪とかブレスレットが好きだとも言っていし、それもそんな感じだったしな~。
なので今回は、プラチナを研磨して光沢を出すというよりはツヤ消しにして、金属の質感が判る様な、そしてちょっといびつな雰囲気にしようと思いました。
でも内側は鏡面仕上げにして内甲丸にして、指なじみを良くしました。
少しk18材を溶解して、それを専用の金槌で叩いて槌目模様を施した、k18の玉を作ってロー付けをし、デザインのアクセントにしてみました。
そして出来上がったのはこんな感じです。↓
手作り感のある素朴な感じを出した、私の友人の好きそうなイメージで制作してみました。
この指輪なら、また友人がゴツゴツぶつけてキズがついても(笑)、それはそれで味になりそうな感じなので良いかな~と個人的に思っております。
気に入ってくれるといいのですが。(^^)