カスタムメイド 月の満ち欠けと桜 のリング&ペンダントトップ
この度お客様は、「月と桜」のモチーフの指輪を探していた所、エスのホームページにたどり着いたとの事でお問い合わせを下さいました。
お客様のイメージとして、エスの霞桜の透かし彫りのk18リングを基本として、そのデザインの中に月のモチーフを加えて頂きたい・・との事。
三日月、上弦・下弦の月、そして満月というように、三日月が次第に満月になる様子を、桜のモチーフと調和するように製作して頂くことは可能でしょうか?というご希望&ご相談でした。
私なりに、「霞桜の透かし彫り」と「月の満ち欠けの透かし彫り」の両方を表現した指輪を想像してみた所、幅8ミリの指輪にその全て(桜・三日月・上弦・下弦の月・満月)を透かし彫りで表現するのは、少々厳しいのではないか・・と、思いました。
というのも例えば、透かし彫りというのは、絵的には影絵の様なものなので、ぱっと見て、すぐに何か判る様なデザインが好ましいと考えています。例えば透かし彫りで満月を表現しても、只の丸い穴にしか見えない可能性があります。
そして、桜と月の満ち欠けを全て盛り込んで、透かし彫りのみで上手く表現するには、指輪ではスペースがあまりにも無さ過ぎて厳しいな・・と思いました。
なので代替案としまして、三日月・上弦・下弦の月・満月を一つに絞って頂いて、それは透かし彫りではなく、別の色の地金で「月」を制作し、表現するのはどうでしょうか?
イメージとしてはこんな感じ↓というお答えをさせて頂きました。
ただ、お客様の(三日月、上弦・下弦の月、満月)の案はとても素敵だと思ったので、指輪ではなくペンダントトップだと、スペース的に表現しやすいかもしれないです、と、一言付け加えさせて頂きました。
そしてその後、お客様からこんなお返事を頂きました。↓
>>実は、最初はペンダントトップで月と桜のモチーフを探していたんです!
ただ、月は出来れば1つだけでなく、三日月から満月に至るその過程が表現されたものが欲しかったのですが、なかなかなかったので。上記のこのご意見で、やっぱり月のペンダントトップもほしくなってしまいました。
左半分の①下弦の月、②左側の三日月、③新月、④右側の三日月、⑤右半分の上弦の月、⑥満月、のように、月の満ち欠けが表現されたもの。これが表現されていれば全体の形等にはこだわりません。
三浦様のイメージされているデザインを指輪のデザインといっしょに、いくつか私に送っていただけますか?<<
という事で、何気ない一言から、指輪とペンダントトップのセットで考えていく運びとなりました。
ペンダントトップなら、スペース的にも無理なく、桜と月の満ち欠けを表現出来るかな・・とも思いました。
そしてとりあえず指輪の方は、桜の透かし彫りに月は1つだけにして地金で制作する方向で決まっていました。
ですがお客様のお気持ちの中では、「桜と月の満ち欠けが表現された指輪」・・・というのが心の片隅にありました。
そして当初は、全てを透かし彫りで表現する制作方法でお客様も私も考えていましたが、やり取りをしていく中で、月の部分は上記の画像と同じように全て地金で制作する方が判りやすく存在感も出て、透かし彫りの桜とのコントラストが素敵かもしれない・・という方向性になりました。
そして、そうすれば透かし彫りでは只の丸い穴になりそうだった「新月」も、丸い輪郭線で表現できるかも・・という事になり、最終的には、お客様のご希望を全て叶える事が出来ました!良かったです!(^^)
そしてお客様とのやり取りの中で少し修正を加えながら、下記のデザインで決定致しました!
これに、天の川の様な流れるイメージで、メルト(半溶かしの技法)が入ります。
そして仕上がりはこの様になりました!
全体的な素材は、k18ホワイトゴールド。月の満ち欠けの部分は、k18イエローゴールドになります。
ロジウムメッキはかけずに、k18ホワイトゴールドの持つ本来の、少し黄みのある優しい色合いで制作させて頂きました。
お客様も大変喜んで下さり、ご満足頂けた様で、私もホッと致しました!
制作をさせて頂きながら、また新たな発見もあり、勉強をさせて頂きました。
エスを信頼してご依頼下さいました事、心より感謝申し上げます。有難うございました!(^^)
■商品詳細——————————————————-
【カスタムオーダーメイド 霞桜と月の満ち欠け 透かし彫り平打ちリング】
・素材 K18WG(月の満ち欠け6パターンK18YG)
・幅8ミリ/厚み1.1ミリ
・サイズ 15号
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【カスタムオーダーメイド 霞桜と月の満ち欠け 透かし彫りペンダントトップ】
・素材 K18WG(月の満ち欠け6パターンK18YG)
・縦30ミリ×幅16ミリ×厚み約1.1ミリ