流蓮ペンダントトップ ができるまで!その1
和柄シルバーネックレス「流蓮ペンダントトップ」が出来るまで!を、ざっくりと説明してみたいと思います。
「流蓮」と名付けたこちらのネックレスは、流れるような曲線は水を、そしてその水面に咲いている、
睡蓮の花をイメージしながらデザインしました。
この商品の特徴は、何と言っても透かし彫りの細かさです。
「霞桜ネックレス」の場合は、透かし彫りをした部分が抜かれて絵柄になりますが、
こちらの「流蓮ペンダントトップ」は逆に、地金を残した部分が繋がって、絵柄になっていきます。
地金を残す部分がギリギリの所もあるので、なかなか大変です。
流蓮の絵柄が全部つながる様にしなければいけないので、その為、0.7mmの細いドリルで
糸鋸(いとのこ)を入れる穴を何か所も細かく空けていきます。それから透かし彫りを行います。
絵柄が細かいので、当然穴を空けるドリルが細くなります。その為、かなり気をつけて穴を空けないと折れてしまったり、
ドリル刃もすぐ切れなくなってしまいます・・。(-д-;)
透かし彫りが終わったら、今度は絵柄に合わせて凹凸をつける為、矢ぼうずで裏側から叩いていきます。
適当な凹みのある木台などを使い、一番、「睡蓮の花」の部分が浮かび上がる様に、裏側から叩きます。
この様な感じになります。
透かし彫りに立体感とうねりを出したいので、まわりの枠は残して、透かし彫りを施した絵柄の部分だけを浮き立たせる様にします。
中に革(皮)を入れる為の隙間を作る為、表面の透かし彫りの銀板と、裏面にあたる銀板の間に、
革(皮)の厚みに合わせた太さの銀角棒を挟みながら、表面の銀板(流蓮透かし彫りの銀板)と、裏面の銀板をロウ付けします。
この辺は、「霞桜ネックレス」が出来るまでのロー付けとほぼ一緒になりますので、そちらを観て頂けたらと思います!
裏側は、「エス」のロゴの形に、革(皮)を入れる為の隙間が作ってあります。
ここから革(皮)を入れ込みます。
とりあえず、大体のペンダントトップの形が出来てきました~。
ここからまた、やすりで削って形を作っていったりと、仕上げまでの作業が続きます・・・。